ケース

問題解決プロジェクト

問題とは、現在の状況(as is)と理想的な状況(to be)を比較することで見つかるギャップのことです。
そして問題解決とは、大きなギャップを対処可能なサイズに細かく区切ったテーマを設定し、そのテーマを埋めるための課題=取り組みを実行し、一つひとつ達成していくことです。

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プロセスデザインエージェントの強みは、コンサルタントによる問題解決を必要としない、戦略の正しい実行が自律的に行われる組織をつくることにあります。
とはいえ、経営的なものから、現場で起こっているものまで、現在起こっている問題を一つひとつ解決するのも重要なことです。
私たちの問題解決は単なる個別テーマの解決ではなく、組織からメンバーを選定し、一緒に問題解決プロセスを実行するプロジェクトとして行います。そうすることで、問題解決のスキルを組織内のメンバーに伝え残すことができます。

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問題の設定

組織内で想定外のことが起こっている状況下で、その原因となっている領域を探し出します。

現状の把握

問題が潜んでいる領域の現在の状況を把握します。そして、理想的な状況と照らし合わせることで、解消しなければいけないギャップを明確に設定します。

問題の構造化

多くの場合、問題は一足飛びで解決できるものではなく、一歩一歩階段を上がるように理想とのギャップを埋めていく必要があります。そのため、たとえば「売上が目標に届かない」というギャップなら、「品質の向上」や「認知度の向上」といったように、問題を複数のテーマに構造化する必要があります。

解決策の立案

ギャップから導き出された、一つひとつのテーマに対する具体的な解決策(=課題)を立案します。

実行

課題を達成するために必要な日々のタスクなどの実行計画を策定し、モニタリングを行いながら課題への取り組みを進めます。課題の達成後には振り返りを行い、参加メンバーがプロジェクトの中で得た経験を組織にフィードバックします。

執筆者
芝本秀徳(しばもと・ひでのり)

株式会社プロセスデザインエージェント
代表取締役

ソフトウェアベンダーにてカーナビゲーション開発にプロジェクトマネジャーとして長く携わる。その後、パッケージ業務システムの企画、開発、セールスに一貫して関わるプロダクトマネジャーとして現場を指揮。

現在は一部上場企業をはじめ、幅広い業種を対象に、戦略策定と実行システムの構築、DX組織変革など、経営と現場に深く寄り添いながら人と組織の「実行力」を高めるコンサルテーションを展開。経営層と現場をつなぐファシリテーションに定評がある。


著書 『プロジェクトマネジャーのためのプロセスデザイン入門』『誰も教えてくれない 考えるスキル』(日経BP社)『リーダーになったら最初に読む プロジェクトを成功させる技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多数。

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