ケース

情報システム構築

実行の速度を上げ、ヒューマンエラーを防止できる情報システムの導入は、組織の成長に必要不可欠です。
しかし、システム開発・構築のスキルは専門性が高いために、発注側にとってはITベンダーの行う実作業の多くがブラックボックス状態です。また、社内でも経営層と情報システム部門と業務部門の現場とでは、知識や運用における考え方が異なります。
その実情や認識の違いを理解し、ITリテラシーを持った翻訳者が、ユーザーの階層ごと、およびユーザーとベンダーとのやり取りで通訳を務めることができれば、情報システム構築の効率や成功確率は劇的に向上します。

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かつて代表自らがシステム開発とそのマネジメントに携わっていたプロセスデザインエージェントは、その知識や経験で、ITベンダーに対するクライアントの用心棒となり、情報システム構築を的確にサポートします。

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問題と課題の設定

組織の現状を把握し、問題点を突き止め、システムで代替することで問題解決・効率化が見込めるものに対して課題を設定します。

システム化構想

経営層や現場の議論をファシリテートして要求を引き出し、課題を達成するために必要となるシステムの構想を具体的にまとめていきます。

要求の明確化

クライアントとITベンダーとの間に共通認識がなければシステム構築は失敗します。クライアントの要求を仕様として明確化することで、開発がキックオフしてからできないことが発覚したり、新たなリクエストが発生するなどして開発が停滞することを最小限に抑えることができます。

ベンダー選定

クライアントと議論を重ね、意見を引き出し、課題達成にふさわしいITベンダーを選定します。

ベンダーマネジメント

クライアントの要求を、開発側の立場で作業を進めやすい形に翻訳してITベンダーに伝え、双方に共通認識が形成された状態でキックオフしても、システム構築が進む上で想定外の事態が発生することもあります。私たちはシステム構築が完了するまで、専門的な視点でITベンダーをマネジメントします。

システム構築を成功に導く3つの技術

情報システム構築が失敗する原因が、実はクライアントにあることは少なくありません。情報システム構築のプロセスで最も重要なのは以下の3つの技術です。
これらのスキルがあれば、専門知識がないために無理筋な要求をしてしまい開発が頓挫してしまうことや、反対にそれと知らずにITベンダーから法外な請求を受けてしまうことなども防げます。
また、私たちは専門性の高いこれらのスキルも組織内で内製化することができます。情報システム部門の人材にスキルを適宜伝え残しながら、ともにプロジェクトを進めます。

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問題発見の技術

現状のビジネス環境を分析し、現在の現場の業務の進め方が、正しく戦略とつながっているのか、といった点も含めて組織内の問題を発見し、課題を設定する能力。

要求を仕様化する技術

企業戦略とIT戦略を整合させ、要求を自分たちで明確にして共通認識を形成する能力。
同じ組織内でも、階層が変わればITリテラシーの高さや、運用に際しての考えは異なります。そのため、後から現場からの要求が出てくる――といったことを防ぐために、まずは組織内の要求を一本化する必要があります。

ベンダーマネジメントの技術

組織の要求にふさわしいITベンダーを選定し、マネジメントプロセスに基づいて開発をモニタリングできる能力。

執筆者
芝本秀徳(しばもと・ひでのり)

株式会社プロセスデザインエージェント
代表取締役

ソフトウェアベンダーにてカーナビゲーション開発にプロジェクトマネジャーとして長く携わる。その後、パッケージ業務システムの企画、開発、セールスに一貫して関わるプロダクトマネジャーとして現場を指揮。

現在は一部上場企業をはじめ、幅広い業種を対象に、戦略策定と実行システムの構築、DX組織変革など、経営と現場に深く寄り添いながら人と組織の「実行力」を高めるコンサルテーションを展開。経営層と現場をつなぐファシリテーションに定評がある。


著書 『プロジェクトマネジャーのためのプロセスデザイン入門』『誰も教えてくれない 考えるスキル』(日経BP社)『リーダーになったら最初に読む プロジェクトを成功させる技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多数。

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